桐蔭学園小学校さんインタビュー

桐蔭学園小学校さんインタビュー

桐蔭学園小学校は、上郷森の家でのプログラムをきっかけに、4年生の校外学習やチア部の合宿など、多くのイベントを通じてTO MY HEROと関わりを深めています。そこで、子どもたちがいきいきと活動する桐蔭学園小学校の秘密について、塩原先生にお話を伺いました。

らな:今日はよろしくお願いいたします!

塩原先生:よろしくお願いいたします。

らな:インタビューと言っても、いくつか質問をさせていただく中で対話をしながら、価値観の共有ができたらと思っております!

塩原先生:これ、最終的にどんなものになるんですか?

らな:では、サッカーチームさんの記事がこの前できたのでお見せしますね!(ちなみにこちら💁

塩原先生:サッカーチームさんとされてますよね。いつもインスタ見てます。

らな:ありがとうございます。それこそ、桐蔭学園小学校さんのSNSのことについても聞いてみたいなって思ってたんですよね!

らな:SNSを拝見していてとても上手に見えるのですが、何か研究をされているのですか?

塩原先生:いや、全然。基本的には子どもが提案してくるんです。授業風景は自分で撮るんですけど、休み時間の1コマみたいなものは、「撮って、撮って〜!」って子どもたちが言ってくるんです。

らな:そうなんですか!?すごいですね。ホームページを見たときに、「自分で考えて行動する」という理念が体現されているなと思いました。

塩原先生:そうですね。みんな意図を察して、自分が出たいだけでなく、見てくれている人がどう思うかも考えてくれています。

何回か修正すると子どもたちも練るので、その試行錯誤が大事なんですよね。

らな:SNSも教育の手段として使っているんですね!

 

らな:SNSを見ていて、日常の1コマなのでしょうが、イベントかのように見えるんです。それは見せ方が上手だからでしょうか?

らな:桐蔭学園小学校の教育理念である「自ら考えて判断し行動する」という考えを元にした、体験を通じた学びが、SNSも面白くしているんですね。

塩原先生:10年前の桐蔭学園小学校は、学力をきっちり伸ばす学校だったんです。

テストの点数を重視し、勉強に力を入れていました。当時は子どもの人口も多く、大学入試に必要な点数を取るために早期学習が求められていました。しかし、現在は出生率が低下し、大学や企業は人材不足に直面しています。そのため、点数や偏差値を上げることよりも、人間の良さやAIにできないことを大事にするっていうのが、新しい桐蔭学園の形なんですね。

そういった意味ではTO MY HEROさんのやってることっていうのは、すごく大事な要素だし、これから多分時代の中では確実に必要になってくると思っています。

らな:TO MY HEROの良かったことは聞けたのですが、逆に困ったことや戸惑ったことはありますか? 

塩原先生:戸惑いは戸惑い…はもちろんないというか、むしろ勉強になることが多いです。我々のスキルとTO MY HEROさんのスキル・らなさんのスキルは違うので、子どもたちを集中させる方法やゲーム感覚でのコミュニケーションなど、非常に参考になります。畑は違うけど、共通点が多いんですよね。

らな:この前、合宿でプログラムをさせていただいた時になんとなく感じたんですけど、たくさん大人と関わってコミュニケーションを取ることを大切にされてるんだろうなって感じました。それって塩原先生がそういう考え方なのか、桐蔭学園小学校全体としてそういう傾向にあるのかどちらなのですか?

塩原先生:それを言えば、学校全体がその傾向にあります。

 

らな:へ〜!…教員の魅力って、どこに感じています??

塩原先生:やっぱり、変化するってところですかね。

我々は、みなさまの大切なお子さまを預かる職業です。本来は唯一無二の子どもが成長するっていうことを、自分の子どもしか見れないと思うんですけど、教員はそれを(1クラスだとしても)40人、(もっと広げると)100人規模で見ることができるんですよね。それは、もう本当にお金以上の価値だと思っています。

らな:子どもの成長を見ることが、嬉しいというか、そういう気持ちに近いんですかね?

塩原先生:それ以外ないのかなって思いますね。

やはり若手の頃は大変だったんですけど、それでも苦じゃなかったのは、子どもが成長するというところに楽しみを見出していたからですね。

らな:塩原先生と(プログラムや合宿を通して)何回か関わっている中で、そういった「想い」先行の方なんだなってのは、なんとなく伝わってきます。笑

塩原先生:でも、私だけじゃなくて、同年代の教員達はみんな教育の最前線で頑張ってますよ!コロナ禍も、全然苦じゃなかったですからね。

らな:コロナ禍ではどんなことをされていたんですか?

塩原先生:みんなYouTuberになって、1600本ぐらい動画を撮りました。

らな:1600本!!?? 完全にYouTuberじゃないですか!!!!笑

そういう世の中の状況に合わせて、すぐ切り替えられるって、なかなかできないじゃないですか。

きっと、桐蔭学園小学校さんって、子どもたちにも「自分で考えて行動する」みたいなところを求めている分、 先生自らが体験してるってのは、すごく素敵なことですね。

塩原先生:うちの溝上理事長がそう言ったことに理解がありますし、森校長も「まずは失敗するぐらいでやってもいい」という考えの方なのです。

 

 

 

(↑指を怪我した時に、お守りを作ってくれたそう… !)

 

らな:桐蔭学園小学校さんや、塩原先生が大切にされていることは、どんなことですか?

塩原先生:いろいろな子どもたちが40人いて、評価基準が1つだとすると、輝く子って一部だと思うんですね。それぞれで輝く子たちがいて、認め合いながら小さな社会を作っていくっていうところが大切です。この先社会に出た時も全く一緒で、「このプロジェクトの時はこの子を中心にいけば良さそうだな」とか、「でも日頃活躍しているのはこの子なんだ」とか、「企画はこの子だな」とかっていう風に、 全員の力を結集してやっていかないと、多分この子たちは大人になった時の時代は生き残れないと思うんですよね。

らな:なるほど。じゃあ、切り口をいっぱい作って、それぞれが輝ける場所を作って、お互いに認め合うような子たちに育っていってほしいみたいな感じなんですかね。

塩原先生:そうですね。チア部でも実際、ダンスで普段から活躍するような子がいれば、黙々と頑張る子もいて、普段から認め合っている雰囲気があります。

らな:今のを聞いて、やっぱすごい共感する部分が組織としてあるなとも思うし、それこそ前回インタビューしたサッカーチームさんも、同じような考え方を持っていたんですよね。それぞれが活躍できる場所を作っていくっていう、チャンスをそれぞれに渡してくみたいなのは、なんかすごく好きな考え方だなって思いました。

塩原先生:うちの桐蔭横浜大学のサッカー部、この前日本一になりましたけど、めちゃくちゃ強いんですよ。その安武監督も全く同じことを言っていました。

その監督が面白くて、地域でサッカー教室を開いて、子ども達入れて盛り上がるんですけど、監督が1番はしゃいでいました。笑

そこに、強い学生たちも混ざって一緒に遊ぶんですけど、「俺エースだからすごいだろ」じゃなくて、コミュニケーション力も伸ばしたりとか、逆にそう言った場面でしか輝かない子に対しても、この子のおかげでチームが盛り上がっているよねとか、そう言った考え方をされています。

らな:桐蔭学園小学校さんのように教育観がしっかりあると、理想の人物像があるのかなって思っていて、そうじゃない子をダメと思ってしまいがちだと思うんですね。でもきっとそうじゃないというのが伝わってくるので、どんな風に子ども達を見てらっしゃるんですか?

塩原先生:さっき言った、6つのキーコンピテンシーっていうのは非認知能力と呼ばれ、 「非」=「見えない」力なんですよね。なので、あの子ができなさそうっていうのは、そう思った先生の主観に過ぎないんですよ。例えば、1つに思いやりって要素があるんですけど、 例えば雑な子がいたとして、「この子、思いやりがないです。」と思った時は、そう見た先生の主観で、つまり一つのものさしでしか子どもを見ていないんですね。

そうではなく、今はルーブリック評価を取り入れていて、6つの能力を段階の評価に分けて、全教科で子ども達を見とっています。

本来見えないはずの非認知能力を、見えるように努力していこうというのが、今の桐蔭小の考え方なんです。

 

らな:今日はたくさんのことを聞かせていただき、ありがとうございました。

塩原先生:こちらこそ、ありがとうございました。

塩原先生、ありがとうございました!

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